音楽について思うこと

 音楽は、自然界にはない人為的な音を進行させたり、重ねたり、重ねた音を展開させたりして、なぜか人が綺麗に、あるいは感動的に聞こえたりするんですね。
これって、とても不思議だと思ったことがあります。

まあ、絵画のような視覚的な芸術なども、そうかもしれませんが・・・。例えば、夕日なんかを見て、綺麗だと思い、これを絵にしたい、と思ったりしたのかもしれません。
音楽の場合は、直接的ではく、音を介しての表現なんですね。

自然界には、視覚的に綺麗で、かつそのものが結構芸術的なものは沢山ある様に思います。
一方、音に関しては、小鳥のさえずりとか、小川のせせらぎなど、ステージが音楽のひとつ手前のものは沢山あるのですが、音楽は、自然界に法則だけがあって、それを発見して、使ってみて、初めて人が芸術として感じることができる代物だったのですね。

昔のだれかが偶然に発見した音の周波数の区切り、組合せ(最終的には純正調、平均率などになっているんでしょうか。)、これが人の耳にとても心地良く聞こえたことから、試行錯誤で、長い年月を経て音楽という芸術へと発展して来たのでしょうね。それにしても自然界には最初からない美を作り出した典型的な芸術なのかな、と思ったりしました。いずれにしても、発見した人はとても偉い、と思います。せめて恩恵を受けた分だけでも感謝しなくては・・・。